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2009年1月14日 (水)

kÜssen

  ちょっと引用しよう。

火のゆらめきが彼女の顔に反映する。それを見ているうちに、さまざまな想いが凝固して人生決断の時に到った。「みんな焚き火を見つめているわね」と彼女が言ったとき、その口もとに、譬えようもなく愛らしい唇に、当時の学生が使っていた単語で言えばkÜssenした。

 週刊金曜日2009年1月9日号の本多勝一「貧困なる精神 北岳に登った51年前の一夜」より。kÜssenの意味は分かるでしょうが、念のためにGoogle辞書を参照。この前にこういう記述もある。

彼女は早稲田大学で長唄研究会にも属している。そして、見違えるほど魅力的に美しくなっていた。女学生時代からかわいらしくはあったが、少し太りすぎで色気もなかった。父親の仕事の関係でT君一家は大学進学のころから東京へ引っ越していたので、私たち同級生はしばしば遊びに行き、ときにはヤミ汁会などもやったが、そのころから彼女は実に知的な美女になっていた。

「週刊金曜日」1月9日号  本多勝一の文章で、こういう描写を読んだのはほとんど初めてではないかと思う。僕は「貧困なる精神」の単行本も十数冊ぐらいは読んだが、これ、サブタイトルに「悪口雑言罵詈讒謗」とあるぐらいだから、批判がほとんどなのだ。今回は正月だから編集デスクとの話し合いで楽しい内容とする意図があったという。ちなみに彼女は現在の奥さんである。

 本多勝一は登山の紀行文は必ず書いていて、唯一の例外がこの北岳登山だったそうだ。書かなかったのはまだ”青春”の名残があったころで、恥ずかしさが先立っていたから、とある。昨年末に喜寿を迎えたそうなので、青春の1ページを残しておきたくなったのかもしれない。人生の決断というのはしなくちゃいけない時には、しなくちゃいけないのである。

 週刊金曜日は3年近く前、仕事で佐高信さんに会ったのを契機に購読を再開した(佐高さんは金曜日の社長なのである)。3年分の購読料を払ったが、残り17冊となった。読み終わる前に次の号が来るというパターンは以前購読していた時と同じ。まあ、それでもしばらくは購読を続けようかと思う。

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コメント

よその言葉を使うのは照れで?
私は読んでいて、逆に照れました。なんだか気恥ずかしい感じに。

投稿: 45 | 2009年1月15日 (木) 00時12分

照れでしょうね。
気恥ずかしいというか、シチュエーションを自分の身に置き換えると、ドキドキします。青春だなあ。

投稿: hiro | 2009年1月15日 (木) 00時18分

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