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2009年7月12日 (日)

「モンスターVSエイリアン」

Monster エイリアンの巨大ロボットに対峙した大統領がキーボードで「未知との遭遇」の5音階を弾く。エイリアンとコミュニケーションを取る手段と言えば、未だにこれが真っ先に思い浮かぶが、調子に乗った大統領はハロルド・フォルターメイヤー「アクセルF」(「ビバリーヒルズ・コップ」のテーマ)も弾いてしまう。こうした過去の映画のさまざまなパロディや散りばめられたギャグも楽しいけれど、まず友情と正義、人は見かけじゃないことをしっかりと伝えていることが成功の理由だろう。危地に陥った仲間のモンスターを助けるために主人公スーザンが取る選択は人として理想的なもので、ドリームワークスの3DCGアニメもピクサーみたいになってきたなと思う。子供を安心して連れて行けて、大人も楽しめるファミリー映画の佳作。

スーザンはテレビキャスターのデレクとの結婚式の当日、隕石の直撃を受け、身長15メートルに巨大化してしまう。軍隊に捕まったスーザンが目を覚ますと、そこには半猿半魚のミッシング・リンクやゴキブリと合体したマッドサイエンティストのコックローチ博士、ゼラチン状のボブ、巨大なムシザウルスがいた。これらのモンスターたちはモンガー将軍によって捕獲され、秘密基地に閉じ込められていたのだ。その頃、邪悪なエイリアンのギャラクサーが地球征服をたくらみ、攻撃を仕掛けてくる。モンガー将軍は大統領にモンスターたちの出動を進言する。

巨大化したスーザンがデレクのジコチューな本質に気づくあたりが真っ当な展開で、こういう部分がないと、単なるコメディ映画になってしまう。スーザンの元ネタは「妖怪巨大女」(およびリメイクの「ジャイアント・ウーマン」)。ミッシング・リンクは「大アマゾンの半魚人」、コックローチ博士は「蠅男の恐怖」(リメイク版は「ザ・フライ」)、ボブは「マックイーンの絶対の危機」(同「ブロブ 宇宙からの不明物体」)と50年代SF映画のモンスターが元になっている。ムシザウルスのみ不明だが、放射能で巨大化したのを見ると、ゴジラとモスラを組み合わせたものだろう。製作者たちがこういうSF映画を好きなのがよく分かるキャラクター作りだ。

監督はロブ・レターマンとコンラッド・バーノン。レターマンは「シャーク・テイル」の監督で次作は「ガリバー旅行記」をテーマにしたコメディというから、本作はその足がかりにもなったのか。バーノンは声優でもあり、「シュレック2」で監督を務めた。 

3D版は日本語吹き替え版のみになるが、スーザンを演じるベッキーをはじめ声優は悪くなかった。3D効果は満点で、思わず手を伸ばしたり、向かってくる物体を避けたくなる。3D眼鏡は僕には違和感はなかったが、一緒に見た次女は眼鏡が大きくて合わず、気分が悪くなった。コストはかかるかもしれないが、大人子供兼用ではなく、子供専用の眼鏡も用意した方がいいだろう。

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